【生い立ち】家族のこと②高校生〜編「自分の未来」を諦めたら努力する意味が分からなくなった

前回のつづきです。

私の性格をかたちづくった
幼少期の経験をお話ししましたが、
話は高校２年生へと飛びます。

兄（ダウン症＋知的障害＋自閉傾向）は
「青年期急激退行」といわれる症状が出始めました。

それからの私の家族への気持ちと、向き合い方。

楽しみにしてた大阪旅行

高２の終わり頃。

父の会社から旅行券をもらって
家族で大阪へ行くことになりました。

今まで旅行といったら、
車で関東近郊１泊２日でしたが
ほぼ初新幹線で家族旅行！

大変だったのは、
電車の改札で兄が泣き喚いて
私に襲いかかってきたこと。

急にどつかれて、すごい痛かったです。😠（笑）

おそらく、兄が安心する
「改札を通る順番」があって
（父→兄→私→母、みたいな）

兄より先に私が通ってしまったから、
怒ったというか不安になったんでしょう。

知らねーよ！！

って話なんですけど…。😂

周りからの冷たい目線が怖かった

帰りの新幹線でも
誰かにぶつかられたのか？分かりませんが

車内で列ができてるのに
新幹線内の通路に座り込み
突然泣き叫ぶ事態になりました。

邪魔だよ

みたいな目で大勢の人に冷たい目で見られるし、

なんでこんなに肩身が狭い思いをしなきゃいけないんだろう
って涙を流して新大阪駅を出発しました。（笑）

急に増えた「かんしゃく」

こういう、一筋縄ではいかない癇癪っていうのが

私が高校生になったくらいで増えるようになりました。

いとこの結婚式でも急に泣き喚く。
外食の店舗で急に泣き喚く。
外で犬が歩いてるだけで泣き喚く。

それまで平気だったところで急に泣き喚く。

数えきれない。

私たちの想像できないストレス

兄は言葉で伝えることができないのと、
おそらく感覚が過敏なのでストレスが溜まりやすい。

ダウン症の人は人が好きだからこそ
周りのことをすごく気にするらしいです。
そしてがんばり屋。

そのストレスが一気に爆発して
青年期に「退行」といわれる症状が起きて
それまでとは一変してしまうケースが多いみたいです。

兄も例に漏れず。

穏やかだった兄が、こう変わった

小さい頃はひょうきん者って感じで、（笑）

穏やかでおもしろいことをよくしていて、
みんなからも可愛がられていた兄だけど

兄が特別支援学校の高等部を卒業してから笑わなくなり、

いつも何かに怯えているように、
顔をタオルやフードで絶対に隠して、
絶対に父か母か私の手やズボンをつかまないと外に出れないようになりました。

（つかまるのは小学生の頃からなんですけど）

他にも・・・

⭐️家の中で漏らす
⭐️昼夜逆転になって部屋が荒れる
⭐️こだわりが強いから掃除されるのも嫌がる

⭐️トイレに閉じこもるので使えなくて困る
⭐️家の中の飲み物を収集するので勝手に取られる

などなど。

どうしたって、一緒に暮らしてると
自分の生活に影響が出るように。

身長こそ私より小さいですが、
体重は重くなり、力は強くなり、

声は子供の可愛い声じゃなくて
声変わりした大人の男のうぉーーっていう声なので
街中での癇癪は目立つし、

近所にも気を使うし、

とにかく大変なことが増えていきました。

大学受験期、「自分のための未来」が想像できない

私は大学受験をする年になり、

自分の将来について考えることに。

やっぱり私についてまわるのは、

両親の死後。

兄の面倒をみること。

もう、何を頑張ったって無駄なんじゃないか。

私には自由な将来が用意されてないんじゃないか。

言い方がわかんないけど、
これからの人生
＝執行猶予期間
みたいな気持ちでした。

なんでも選び放題な、
自由な未来が用意されている同級生が
とにかく羨ましかった。

っていうか、なんで。

なんで私は…。

って、それから24歳くらいまでは

同じ悩みに悩まされました。

認知症の祖母とダブルパンチで…

＋受験期には認知症の祖母の面倒も

放課後は私が一人で見ることが追加され

そもそも勉強する意味も
この先の人生に希望がないから分からなくなり

受験どころではなくなりました。

心理学のこととか
地理のこととか
興味があることはあったけど…

大学に進学することは叶いませんでした。

社会人になってからの捉え方、
どうやって向き合ってきたか
今はどんな感じなの？！

についてはおいおい発信していくので
ぜひ見てみてくださいね😊

ていうか、なんだかプロフィールじゃなくなってきたので（笑）

このへんで♪